こんにちは、エムテック製造部ブログ担当者です。
旋盤加工ってざっくり言ってるけどどんなことができるの?エムテックでは加工方法はどんな風にしているのか?などといったギモンを解消できる内容にしたいと思います!
まずNC旋盤を用いた加工方法のようなものを簡単に説明したいと思います。
簡単に図面を作ってみました。旋盤で加工されるのは基本的に上の図のような丸形状のものがほとんどです。
ではまずこの図面で必要な刃物の工具は
左から突っ切り(つっきり)工具、後挽き(あとびき)工具、前挽き(まえびき)工具と呼ばれる計三本の刃物で図面の品物を実際に作ることができます。いきなり専門用語を言われても分からん…とお思いでしょう。
では実際にどの刃物がどのような動きをするのか図面で確認したいと思います。
一番最初に使う刃物は、三本のうち一番右にあった前挽きと呼ばれる刃物を使用します。
工具経路を①として端面を削りつつ、外径10㎜と長手方向5㎜を一回で削ります。(前挽きは材料の前方部分を削ることに適しています)
そして二本目、三本のうちの真ん中の刃物を使用します。後挽きで工具経路②のように材料を削っていきます。この段階でほとんど目指していた形になりました。(後挽きの名の通り段差の後ろ側を削るのが目的されています)
最後に三本のうちの一本突っ切りによって材料と繋がっている状態の製品を切り離します。材料はだいたい2メートルのものを使っているので材料と削り終わって製品となる部分を切り離す重要な役割を持っています。
以上の三工程をもって無事に加工することができます。単純な形状なのに思ったよりも工程が多い!と思った方もいらっしゃるかもしれません。皆さんの周りにある金属製品の見方が多少なりにも様々な工程で作られているんだなぁ~となってもらえたら幸いです。